愛犬・愛猫のために、毎日の飲み水にもこだわりたい。そう思ってウォーターサーバーを検討している方は多いはずです。でも、「どの水がペットに合うの?」「サーバーを置いていたずらしない?」という不安もあるんですよね。
この記事では、犬や猫に安心して使えるウォーターサーバーの選び方と、ペットのいる家庭におすすめのサーバー6選を紹介します。水の種類や安全性まで、読んだあとに迷わず選べるように整理しました。
ペットにウォーターサーバーの水を与えても大丈夫?
「ウォーターサーバーの水って、そもそもペットにあげていいの?」
結論から言うと、軟水であれば犬にも猫にも基本的に問題ありません。 ただし、水の種類によって注意が必要なケースもあります。まずは「何がOKで、何が気をつけるべきか」を押さえておきましょう。
軟水なら犬にも猫にも基本的に問題なし
日本の水道水はほとんどが軟水で、硬度60mg/L以下が一般的です。犬も猫もこの水で育っている子がほとんどなので、ウォーターサーバーの軟水であればそのまま飲ませて大丈夫です。
ウォーターサーバーの場合、天然水でも国産のものは軟水が多く、硬度20〜60mg/L程度のものが多数あります。日頃から水道水を飲んでいたペットが急に水を変えるとお腹の状態が変わることもありますが、軟水同士であれば移行もスムーズです。
硬水が危険な理由:尿路結石との関係
注意が必要なのは、カルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬水を与えるケースです。
硬水に多く含まれるミネラル成分は、猫の尿路結石を引き起こすリスクがあるとされています。猫はもともと尿路系のトラブルが多い動物なので、硬度の高い水は特に避けたいところ。犬でも腎臓への負担になることがあります。
「エビアン」や「ボルヴィック」などヨーロッパ産のミネラルウォーターは硬度が高め(300mg/L以上の場合も)なので、ペットには適しません。選ぶなら硬度100mg/L以下、できれば60mg/L以下の軟水を基準にするといいでしょう。
水道水との違いはどこにある?
水道水はカルキ(塩素)が含まれていて、独特のにおいがあります。水道水でも健康上の問題はありませんが、においを嫌がって水を飲まなくなる猫は少なくありません。
ウォーターサーバーの水はカルキが除去されているため、無味無臭に近い状態です。水をなかなか飲んでくれないと悩んでいたのに、ウォーターサーバーに変えてからよく飲むようになった、というケースは意外と多いんです。水分補給が充分にできるかどうかは、ペットの健康に直結します。
犬・猫に合う水の条件は?
ここまで「軟水がいい」とお伝えしてきましたが、実際に選ぶときはもう少し具体的な基準があります。水の種類や硬度、温度など、ペットに与えるときに知っておくべきポイントをまとめました。
硬度60mg/L未満の軟水が基準になる
硬度60mg/L未満が、犬・猫の飲み水として安心して使える一つの目安です。
| 水の種類 | 硬度の目安 | ペットへの適性 |
|---|---|---|
| 日本の水道水 | 約20〜60mg/L | ○ |
| 国産天然水 | 約20〜60mg/L | ○ |
| RO水(国内) | 約0〜30mg/L | ○ |
| 海外産ミネラルウォーター | 100mg/L以上も | △〜× |
この表を見ると、国産の天然水・RO水はどちらもペット向けに使いやすい硬度だとわかります。ヨーロッパ系のミネラルウォーターを使ったウォーターサーバーは、ペットには不向きなので選ばないようにしましょう。
天然水とRO水、ペットにはどちらが向いている?
「天然水とRO水、どちらを選べばいいの?」という疑問はよく聞きます。
天然水はミネラルをそのまま含んでいますが、国産であれば硬度は低めです。一方、RO水(逆浸透膜でろ過した水)はほとんどのミネラルを除去しているため、硬度がほぼゼロに近い状態です。メーカーによっては、RO処理後に人工的にミネラルを添加していることもあるので、その場合の硬度は商品ページで確認する必要があります。
どちらが「正解」というわけではありません。ただ、尿路結石の既往があるペット・腎臓の病気が心配な猫には、ミネラルを極力減らしたRO水の方が安心感があります。
水温は常温か冷水か
ウォーターサーバーから出る冷水(約5〜10℃)をそのまま与えるのはNGです。体温より大幅に低い水を飲むと、下痢や体調不良につながることがあります。
常温に戻した水(15〜25℃程度)を与えるのが理想的。最近は「常温水モード」を搭載したサーバーが増えているので、そういった機能があるモデルを選ぶと毎日の手間が省けます。温水と冷水を混ぜて温度調整してもいいですが、常温モードがあると格段に楽になります。
ペット向けウォーターサーバーの選び方
実際にウォーターサーバーを選ぶとなると、種類が多くて迷いますよね。「水の質」だけでなく「安全性」「コスト」「設置環境」など、ペットのいる家庭ならではの視点が必要です。ここでは、後悔しない選び方のポイントを4つ紹介します。
チャイルドロックと転倒防止機能は必須
ペットのいる家では、チャイルドロックは「あればいいな」ではなく必須の機能です。
ウォーターサーバーの温水は80〜90℃の熱湯が出ます。犬や猫がコックに触れてしまうと、やけどにつながる危険性があります。チャイルドロック付きなら、誤ってコックを操作しても熱湯は出ません。
また、体の大きい犬のいる家庭では転倒リスクも考えておく必要があります。転倒防止ワイヤーや耐震ゲルで固定できるサーバーを選ぶか、ペットが届かない場所に設置する工夫をしましょう。
以下は、ペットのいる家庭でウォーターサーバーを選ぶときにチェックしたいポイントです。
- 温水・冷水コックにチャイルドロックがあるか
- 転倒防止のワイヤーや固定器具に対応しているか
- コードやボトル部分に保護カバーがあるか
- サーバーの設置場所の広さと高さに合っているか
水の種類(天然水・RO水・浄水型)で選ぶ
ウォーターサーバーの水は大きく3種類に分かれます。
天然水タイプは、採水地から汲み上げた水をボトルで届ける方式。国産の軟水が多く、ミネラルのバランスが自然に整っています。味にこだわりたい方に向いています。
RO水タイプは、水をろ過して不純物・ミネラルをほぼ除去したもの。硬度がほぼゼロに近いため、ミネラル摂取を気にするペット(特に猫)に適しています。
浄水型(水道直結型)は、水道水をフィルターでろ過してサーバーで提供するタイプです。ボトルの買い切り費用がかからず、コストが抑えられます。水道水ベースなので硬度も低く安心して使えます。
コストと配送サイクルで選ぶ
月額コストは、宅配水タイプで1ヶ月あたり4,000〜5,000円程度が相場です。浄水型はランニングコストが低く、月3,000〜4,000円程度が目安になります。
ペットが多い・大型犬がいるなど、水の消費量が多い家庭には使い放題の浄水型が向いています。逆に水をそれほど使わない家庭には、宅配型でコスパの良いサービスを選ぶ方が無駄がありません。
設置スペースと置き場所で選ぶ
床置き型と卓上型で迷う場合は、ペットの届かない場所に置けるかどうかを基準に考えてみてください。
小型犬・猫のいる家庭では、ある程度高さのある床置き型のほうが安定していておすすめです。ただし大型犬がいて転倒が心配なら、卓上型をキッチンカウンターに設置する方が現実的です。コンパクトな卓上型は設置場所の自由度が高いので、ペットとの住環境に合わせて選びましょう。
ペット向けおすすめウォーターサーバー6選
実際に選んでみると「結局どれがいいの?」となりがちですよね。ここでは、ペットのいる家庭に特におすすめしたいウォーターサーバーを6つ厳選しました。水の質・安全機能・コスト、この3軸で比べています。
プレミアムウォーター:非加熱天然水で軟水
プレミアムウォーターは、全国8ヶ所の採水地から天然水を届けるウォーターサーバーです。加熱・殺菌処理をしない「非加熱処理」にこだわっているのが大きな特徴で、水本来の味を保っています。
硬度は採水地によって異なりますが、いずれも国産の軟水です。ペットが好んで飲みやすい水質で、常温水モード搭載のサーバーも選べます。老犬・老猫のフードをふやかすのにも温水機能が役立ちます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | 天然水(非加熱) |
| 硬度 | 採水地により異なる(軟水) |
| 月額目安 | 4,494円〜 |
| チャイルドロック | あり |
アクアクララ:RO水で硬度が安定
アクアクララはRO膜でろ過した後にミネラルを調整した「デザインウォーター」です。硬度は約29.7mg/Lに安定しており、ミネラルの量が一定なのでペットに与えやすい水です。
最短1日のスピード配送が可能なため、水を切らしてしまっても安心。豊富なサーバーのカラーバリエーションも特徴で、インテリアに合わせて選べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | RO水(ミネラル調整済み) |
| 硬度 | 約29.7mg/L |
| 月額目安 | 5,040円〜 |
| チャイルドロック | あり |
クリクラ:ミネラル調整済みで赤ちゃんにも対応
クリクラはRO膜でろ過後にミネラルを人工添加した水を届けるサービスです。硬度は約30mg/Lで、赤ちゃんの調乳にも使えるほど安全性が高い水質です。
サーバー内部にはクリーンルーム等でも使われるHEPAフィルターを標準装備しており、外気の不純物がボトル内に入らない仕組みになっています。衛生面を大切にしたい飼い主には安心できるポイントです。温水コックのチャイルドロックは標準装備で、冷水コックにもロックをかけられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | RO水(ミネラル調整済み) |
| 硬度 | 約30mg/L |
| 月額目安 | 4,603円〜 |
| チャイルドロック | 温水・冷水両方対応 |
FRECIOUS(フレシャス):硬度22〜24mg/Lの超軟水
フレシャスは、富士山の天然水を使ったウォーターサーバーです。硬度は22〜24mg/Lと非常に低く、国産天然水のなかでも軟水寄りのポジションにあります。
軟水の中でもとくにミネラルが少なめで、尿路系のトラブルが心配な猫にも使いやすい水質です。スタイリッシュなデザインのサーバーが多く、インテリアにこだわりのある部屋にも馴染みやすいのも特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | 天然水(富士山) |
| 硬度 | 約22〜24mg/L |
| 月額目安 | 3,900円〜(プランにより異なる) |
| チャイルドロック | あり |
ウォータースタンド:水道直結型でボトル交換不要
ウォータースタンドは水道に直結して使う浄水型ウォーターサーバーです。ボトルの定期購入が不要なので、月額コストが一定で管理しやすいのが特徴です。
水道水を高性能フィルターでろ過するため、カルキや不純物が除去された軟水が使い放題になります。契約期間の縛りがないプランもあり、「まず試してみたい」という方に向いています。ペットの水消費量が多い家庭でも、コストが増えないのは助かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | 浄水(水道直結型) |
| 硬度 | 水道水ベース(軟水) |
| 月額目安 | 2,976円〜(水道代別) |
| チャイルドロック | あり |
rakumizu(楽水):RO水の水道直結型でコスパ高め
楽水は水道直結型でRO処理を行う浄水サーバーです。水道水をRO膜でろ過するため、ミネラルをほぼ除去した硬度の低い水が使い放題になります。
宅配ボトルのコストが一切かからず、初期費用も抑えられているのでランニングコストを最優先で考える方に向いています。ペットのために「良い水を無制限に使いたいけど、毎月のコストは抑えたい」という場合のバランスが取れた選択肢です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水の種類 | RO浄水(水道直結型) |
| 硬度 | 低硬度(RO処理済み) |
| 月額目安 | 3,000円前後〜(水道代別) |
| チャイルドロック | あり |
ペットがいる家でウォーターサーバーを使うときの注意点
ウォーターサーバーはペットのいる家庭でも十分に使えますが、設置環境や日常の使い方にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。「使ってから後悔した」とならないように、事前に確認しておきましょう。
熱湯・温水へのいたずら対策
ウォーターサーバーのコックから出る温水は80〜90℃前後。ペットが誤ってコックに触れると、重篤なやけどにつながります。
チャイルドロックのないサーバーや、ロックが温水コックのみのサーバーを使う場合は、ペットがコックに届かない場所に設置するか、コックカバーを使うなど物理的な対策を取りましょう。
また、電源コードを噛む子には注意が必要です。コードにスパイラルチューブを巻いたり、コードボックスで保護したりして、感電事故を防ぎましょう。
転倒リスクへの対応(耐震ゲル・転倒防止ワイヤー)
床置き型のウォーターサーバーは高さがあり、体当たりされると転倒するリスクがあります。特に中型・大型犬のいる家庭では無視できません。
転倒防止ワイヤーで壁に固定するか、耐震ゲルで底面を安定させる対策が有効です。サーバーによっては転倒防止ワイヤーが付属しているものもあるので、選ぶ際に確認しておくといいでしょう。
衛生管理とサーバー掃除の頻度
水受けトレイやコック周りは、ペットの毛やほこりが溜まりやすい場所です。週1回程度のふき取り清掃が目安になります。
宅配型ウォーターサーバーは定期的にメーカーがメンテナンスに来るプランがあります。自分でのメンテナンスが難しいと感じる場合は、定期メンテナンス付きのプランを選ぶと管理の手間が減ります。
よくある疑問に答える
実際にペット向けウォーターサーバーを検討すると、細かい疑問が出てきます。ここでは、よく聞かれる3つの質問に答えます。
猫に与えていいミネラルウォーターの硬度は?
目安は硬度60mg/L以下の軟水です。
猫は尿路結石になりやすい動物で、カルシウムやマグネシウムの過剰摂取がリスクを高めることがあります。特にストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石が代表的です。硬度が低いほど安心感は高いので、30mg/L前後のRO水・超軟水天然水が特におすすめです。
複数のペットがいる場合、水の消費量はどれくらい?
犬・猫は体重1kgあたり約50ml/日の飲水量が目安とされています。
体重5kgの猫なら1日約250ml、体重10kgの犬なら1日約500ml程度が目安です。人間の分と合わせると、複数頭飼いの家庭では月に20L以上消費するケースも珍しくありません。水の消費量が多い家庭ほど、使い放題の浄水型が経済的です。
ペット専用のサーバーを別で用意すべき?
基本的には必要ありません。
人間が飲む水と同じサーバーをペットにも使うのが一般的で、ほとんどの家庭でそうしています。ペット専用に別サーバーを設ける必要はなく、同じ水をペットのボウルに移して与えれば十分です。ただし、ペットが直接コックに口をつけるような使い方だけは避けましょう。
まとめ:軟水のウォーターサーバーならペットにも安心して使える
犬や猫への飲み水は、硬度60mg/L以下の軟水が基本の選び方です。国産天然水・RO水・浄水型のどれを選んでも、硬度が低ければペットへの負担は少なく安心して使えます。チャイルドロックや転倒防止などの安全対策も、一緒に確認しておくのがポイントです。
コストを抑えたいなら浄水型、水質にこだわりたいなら天然水・RO水の宅配型と、ライフスタイルに合った選択ができます。大切なペットが毎日飲む水だからこそ、水質と安全性の両面からじっくり選んでみてください。
