「水道水をそのまま飲むのはちょっと不安」という経験、ありませんか?そこで気になるのがハミングウォーターとブリタ、どっちがいいのかという問題。
この記事では、浄水性能はもちろん、月々のコストや使い勝手、そして「自分にどっちが向いているか」まで掘り下げて比べていきます。結論を先に言ってしまうと、どちらが優れているというより、ライフスタイルによって答えが変わる製品です。その判断軸を一緒に整理していきましょう。
ハミングウォーターとブリタ、結局どっちがいい?
両者を比べると、「性能の高さ」「使いやすさ」「コスト」で評価が大きく分かれます。まずは全体像をざっくりおさえておきましょう。
結論から言うと、目的によって答えは変わる
「どっちがいいですか?」という質問に正直に答えるなら、「人によって違います」になってしまいます。
ただ、これは逃げではなくて、本当にそうなんです。
浄水性能・利便性・温水対応を求めるならハミングウォーター。コストを最優先にするならブリタ。 この一言に尽きます。
ハミングウォーターは月額3,300円(税込)の定額制で、冷水・常温・温水の3温度が出せるウォーターサーバー型。対するブリタは初期費用数千円+カートリッジ代だけで運用できるポット型浄水器です。
同じ「水道水をきれいにする」製品でも、コンセプトがまるで違う。その違いをちゃんと理解してから選ばないと、「思ってたのと違った……」となりやすいんですよね。
この記事で比べる4つのポイント
「浄水性能だけ比べても選べない」というのが、この2製品の難しいところ。ここでは以下の4軸で比べていきます。
- 浄水性能(除去項目数・フィルターの構造)
- 月々のコスト(ランニングコスト)
- 使い勝手(温度対応・補充の手間)
- 向いているユーザー像
これだけ見ると「浄水性能さえ見ればすぐ決まるじゃないか」と思うかもしれません。でも実際は、性能が高くてもコストが高ければ継続しにくいし、安くても使い勝手が悪ければストレスになります。この4つをバランスよく見ることが大事です。
ハミングウォーターとブリタ、そもそも何が違う?
ひとくちに「水道水をきれいにする」と言っても、ハミングウォーターとブリタはカテゴリーからして別物です。見た目も仕組みも使い方もまったく違うので、まずここをおさえておきましょう。
ハミングウォーターは「ウォーターサーバー型」の浄水機
ハミングウォーターは、水道水を直接サーバー本体に注ぎ込んで使う浄水型ウォーターサーバーです。
本体の中に2段階式フィルター(AフィルターとBフィルター)が内蔵されていて、水道水がそのフィルターを通ることで浄水される仕組み。そのまま冷水・常温・温水として取り出せるのが最大の特徴です。
サーバーは月額料金にレンタル代が含まれているので、自分で購入する必要はありません。フィルターは8ヶ月に1回の定期交換で、交換作業自体は自分でできます。
ウォーターサーバーと聞くと「ボトルが届くやつ」をイメージする人も多いですが、ハミングウォーターは自分で水道水を補充するタイプ。ボトルの定期購入は不要で、月額3,300円だけで使い続けられます。
ブリタは「ポット型浄水器」のパイオニア
ブリタはドイツ発のポット型浄水器ブランドで、日本でも長く使われている定番製品です。
使い方はシンプルで、ポット型の本体上部から水道水を注ぐと、カートリッジを通して浄水される仕組み。浄水された水はそのままポットに溜まるので、冷蔵庫で冷やして使えます。
電源も不要で、本体を買えばすぐ使える手軽さが魅力です。カートリッジは約4週間に1回(1日5.3L使用の場合)の交換が必要で、ドラッグストアやネット通販でどこでも入手できます。
同じ「水道水を浄水する」でも仕組みがまったく違う
ハミングウォーターの2段階フィルターは、活性炭を使ったAフィルターと、活性炭+中空糸膜を組み合わせたBフィルターで構成されています。
一方ブリタは、超微細メッシュ→活性炭(マイクロカーボンパール)→イオン交換樹脂の順に水が通る構造。イオン交換樹脂による硬度低減が特徴的で、水アカがつきにくくなる効果もあります。
仕組みが違えば、得意なこと・苦手なことも変わります。どちらが「上」ではなく、設計思想がそもそも異なるとイメージしておくとわかりやすいです。
浄水性能はどっちが上?
浄水性能で選ぶなら、数字の差は明確です。ただ「除去項目が多ければいい」というわけでもないので、もう少し丁寧に見ていきましょう。
ハミングウォーターの除去項目は31種類、2段階フィルター式
ハミングウォーターが除去できる物質は31項目。JIS規格の17項目に加えて、浄水器協会規格などに基づく14項目も除去対象に含まれています。
最近話題になっているPFAS(有機フッ素化合物)のPFOS・PFOA・PFHxSも除去対象です。健康への影響が指摘されている物質なので、これは安心材料になります。
1日あたりの最大ろ過水量は約7.5Lで、飲料水だけでなく料理やペットの水にも十分使えるボリューム。他社の浄水型ウォーターサーバーと比較しても、業界トップクラスの水量です。
ブリタの除去項目は15種類、イオン交換樹脂+活性炭方式
ブリタのマクストラプロ ピュアパフォーマンスカートリッジは、JIS規格15項目+PFOS/PFOA除去に対応しています。
ハミングウォーターには数で劣りますが、ブリタならではの強みはイオン交換樹脂による硬度低減。水の硬度を下げることで、コーヒーメーカーや電気ケトルの水アカ付着を軽減する効果があります。除去項目の数には表れない、ブリタ独自の機能です。
カートリッジ1個で150Lをろ過でき、4週間に1回の交換が目安。公式の3個セットが約3,780円前後(1個あたり約1,260円)です。
除去性能だけ見ればハミングウォーターが圧倒的
数字で比べると、こうなります。
| 比較項目 | ハミングウォーター | ブリタ |
|---|---|---|
| 除去項目数 | 31項目 | 15項目+PFOS/PFOA |
| フィルター構造 | 2段階(活性炭+中空糸膜) | 活性炭+イオン交換樹脂 |
| PFAS除去 | PFOS・PFOA・PFHxS | PFOS・PFOA |
| 1日最大ろ過量 | 約7.5L | 約5.3L(150L÷28日) |
| フィルター交換頻度 | 8ヶ月に1回 | 約4週間に1回 |
純粋な除去性能はハミングウォーターが優位です。
ただし、ブリタの15項目は日常生活で実際に問題になる物質をしっかりカバーしています。「31項目除去できないと不安か」は、住んでいる地域の水質にもよります。都市部で問題なく水道水が使えているなら、ブリタでも十分という判断は十分ありえます。
月々のコストはどのくらいかかる?
性能の次に気になるのが、やはりお金のことです。この2製品はコストの構造がまったく違うので、長期で見るとかなりの差が出ます。
ハミングウォーターは月3,300円の定額制
ハミングウォーターの料金はシンプルで、月額3,300円(税込)の定額のみ。サーバーレンタル代・フィルター代・配送料がすべて含まれており、追加費用は基本かかりません。
初回だけ出荷手数料(2,200円、北海道・沖縄は3,300円)が発生しますが、それ以降は毎月定額で使い続けられます。
年間で計算すると3,300円×12ヶ月=39,600円。2年契約なので2年総額は約79,200円になります。
ブリタは初期費用+カートリッジ代、月670円前後
ブリタはまず本体(ポット)を購入する必要があります。モデルによって異なりますが、一般的なスタイル系モデルで3,000〜5,000円前後が目安です。
ランニングコストはカートリッジ代のみ。公式の3個セットが約3,780円で、4週間に1回交換が必要なので年13本として計算すると年間約16,380円(月あたり約1,365円)になります。
ただしコストコで8個入りをまとめ買いすれば1個あたり858円まで下がるので、月1,000円以下に抑えることも十分可能です。
| 費用 | ハミングウォーター | ブリタ(参考) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 出荷手数料2,200円 | 本体3,000〜5,000円 |
| 月額コスト | 3,300円(定額) | 約670〜1,365円 |
| 年間コスト | 約39,600円 | 約8,000〜16,400円 |
| 2年合計 | 約80,000円 | 約16,000〜33,000円 |
コストだけ比べるとブリタが圧倒的に安い
2年間で5万円近い差が出ることになります。
ただ、「安ければいい」とも言い切れないのが難しいところです。ハミングウォーターの月3,300円には温水・冷水・常温の3温度で使えることが含まれています。ブリタは冷蔵庫で冷やさないと冷水が出せませんし、温水が必要ならケトルを別途使う必要があります。
「電気ケトルをすでに持っているし温水はいらない」という人と、「朝すぐお湯が出てほしい」という人では、この差の体感がまるで変わります。コスト比較は、自分の使い方と合わせて見ることが大事です。
使い勝手はどっちがラク?
毎日使うものだからこそ、使い勝手は意外と重要です。購入前に見落としがちなポイントを、正直に比べていきます。
ハミングウォーターは温水・冷水・常温の3温度に対応
ハミングウォーターの便利さは、3温度に対応している点に集約されます。
冷水・常温・温水がボタン1つで出せるので、麦茶・水・お湯とそれぞれ使い分けられます。朝のコーヒーも、インスタントスープも、サーバーから直接お湯を出すだけ。ケトルを沸かす時間が省けるのは、地味に快適です。
本体への補充はタンクに水道水を注ぐだけ。タンク容量は約4Lで、1〜2人なら1日1〜2回の補充で十分対応できます。
ブリタは補充・ろ過の待ち時間と重さがネックになる
ブリタのやや不便な点として挙げられるのが、ろ過に数分かかることです。
水道水を注いでもすぐには飲めません。フィルターを通り抜けるのを待つ時間があり、急いでいるときには少しストレスになります。
また、フル充填時のポットはそれなりに重くなります。冷蔵庫から取り出してコップに注ぐ動作が、毎日繰り返されると地味に面倒に感じる人もいます。カートリッジ交換は4週間に1回と頻度が高めなので、買い忘れると浄水できない状態になる点も要注意です。
毎日の使用頻度が高いほどハミングウォーターが有利
「どっちが使いやすいか」は、1日にどれだけ水を使うかによって変わります。
家族が多い・料理にもよく使う・温水もよく使うという環境なら、ハミングウォーターの「蛇口をひねる感覚」は明らかに快適です。一方、一人暮らしで1日に飲む量が少ないなら、ブリタのシンプルな運用で十分まかなえます。
使用頻度と用途を先に整理しておくだけで、どちらが自分に合うか見えてきます。
ハミングウォーターのデメリットは?
性能や利便性に優れるハミングウォーターですが、気になる点がないわけではありません。購入前に把握しておきたいデメリットを正直に書きます。
給水タンクが4Lと小さめで、補充の手間がある
ハミングウォーターのタンク容量は約4Lです。
1〜2人暮らしなら問題になりにくいですが、家族が多い場合は1日に何度も補充が必要になることがあります。特に料理・飲料・子どものお茶と使いどころが多い家庭では、補充を忘れるとタンクが空になるタイミングが出てきます。
「水道水を自分で注ぐ」という作業が毎日発生することを、面倒に感じるかどうかは人によって分かれます。
2年以内の解約は違約金が発生する
ハミングウォーターは最低利用期間が2年間で、2年以内に解約すると違約金が発生します。
違約金の金額は解約のタイミングによって異なりますが、数千円〜1万円以上になるケースもあります。「まず試してみて合わなければやめよう」という使い方には向いていません。
「2年間使い続けられるか」をイメージしてから申し込むことが大切です。
停電時や外出先では使えない
電源が必要なウォーターサーバーなので、停電時には温水・冷水機能が使えなくなります。
常温の浄水は使えますが、加熱・冷却はできない状態になります。アウトドアや旅行先に持ち出すこともできないため、外出先で浄水した水を飲みたい場合はブリタのような携帯できるタイプの方が便利です。
ブリタのデメリットは?
コスパの良さが魅力のブリタですが、こちらにも注意したい点があります。
ろ過に数分かかるので、すぐに飲めないことがある
ブリタ最大の弱点といえるのが、ろ過に時間がかかることです。
水道水を上部タンクに注いでも、カートリッジを通り抜けるまで数分かかります。「今すぐ飲みたい」というタイミングで水が出ない状況は、使い始めると意外とストレスになります。
残量を意識して早めに補充する習慣が必要です。
カートリッジ交換は約4週間に1回と頻度が高め
フィルターの交換頻度は、1日5.3Lの使用を想定した場合で約4週間に1回。
年間約13本のカートリッジが必要になる計算です。ハミングウォーターのフィルター交換が8ヶ月に1回であることを考えると、交換頻度はかなり高め。交換時期を知らせるインジケーターがついているモデルもありますが、カートリッジを常にストックしておく管理の手間は発生します。
温水が出ないので料理や飲み物の幅が狭い
ブリタはあくまでポット型の浄水器なので、温水機能はありません。
お湯を使いたいときは別途ケトルや電子レンジが必要です。「浄水した水をそのままお湯にしたい」というニーズには応えられません。コーヒーや緑茶など、温度にこだわる飲み方をする人には、ここが少し物足りなく感じるかもしれません。
ハミングウォーターが向いているのはこんな人!
性能・利便性ともに優れているハミングウォーターですが、誰にでも合うわけではありません。特にこういった人には向いています。
家族が多くて毎日たくさん水を飲む
家族が多い家庭では、1日の水の消費量が自然と多くなります。
ブリタのポット型は一度に作れる量に限りがあるので、こまめに補充しないと追いつかない場面が出てきます。ハミングウォーターなら蛇口から水が出る感覚で使えるので、消費量が多い家庭でもストレスなく使えます。
1日の水の消費量が4L以上になるなら、ハミングウォーターの方が快適です。
コーヒーやお茶に温水をよく使う
朝のコーヒーやお茶が日課の人にとって、温水がすぐ出るのは大きなメリットです。
ケトルを沸かす30秒〜1分の待ち時間も、毎朝続くと地味なストレスになります。ハミングウォーターなら温水ボタン1つで出せるので、朝の準備がスムーズになります。
また、浄水された水で淹れるコーヒーや緑茶は、塩素臭が気にならず風味が変わったという声もあります。
水の質と利便性を両方あきらめたくない
「安い浄水器で妥協したくないけど、ペットボトルをケースで買い続けるのも面倒」という人には、ハミングウォーターがぴったりです。
浄水性能・使い勝手・温度対応のすべてを月3,300円で得られる点は、コストに見合う価値があります。ペットボトル水を定期購入しているなら、コスト的にも大差ないケースがあります。
ブリタが向いているのはこんな人!
コストと手軽さを重視するなら、ブリタは今でも十分に選択肢に入ります。
一人暮らしで水の消費量が少ない
一人暮らしで1日の水の消費量が1〜2L程度なら、ブリタで十分まかなえます。
ポット1台で飲料水がまかなえるシンプルさは、生活スペースが限られる一人暮らしにはちょうどいいサイズ感です。大きなサーバーを置くスペースが不要な点も、ワンルームや1Kには助かります。
とにかく月のコストを抑えたい
「毎月3,300円はちょっと高い」と感じる人には、ブリタの選択は合理的です。
カートリッジ代だけで運用できるブリタは、年間コストがハミングウォーターの半額以下になることも珍しくありません。学生や節約中の人、まず試してみたい人には、入りやすい選択肢です。
引越しが多くて設備を増やしたくない
ウォーターサーバーは引越しのたびに移動・設置の手間がかかります。
ブリタは本体がコンパクトで、冷蔵庫の中にそのまま入れられるサイズ感。引越しが多い人や、賃貸で大きな家電を増やしたくない人には、気軽に使えるブリタの方が向いています。2年契約の縛りもないので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
まとめ:ハミングウォーターとブリタ、どっちを選ぶ?
浄水性能・利便性・温水対応ならハミングウォーター、コスト重視・シンプルさ・一人暮らしならブリタ、というのがこの記事の結論です。
どちらが「いい製品か」ではなく、自分の生活にどう合うかで選ぶのが正解です。家族が多く毎日たくさん水を使うなら、月3,300円は十分元が取れる投資になります。一方で、一人暮らしで水の消費が少ない人にとっては、ブリタのシンプルな運用で十分すぎるほどです。
「水を毎日どれだけ使うか」「お湯もよく使うか」「2年間使い続けられるか」。この3つを自分に問いかけてみれば、どちらが向いているかは自然と見えてくるはずです。
参考サイト

