家事の合間にさっと美味しいお水が飲めたり、赤ちゃんのミルク作りが楽になったりと、暮らしを整えてくれるウォーターサーバー。
いざ導入しようと調べ始めると、毎月の「レンタル」がいいのか、思い切って「本体購入」したほうがいいのか、迷ってしまうことはありませんか。
この記事では、長く使うほど変わるコストの仕組みや、それぞれの使い勝手の違いを整理して、あなたにぴったりの選び方をお伝えします。
ウォーターサーバーは「レンタル」と「購入」どっちがお得?
「月々の支払いを安く抑えたい」「結局どっちが安いの?」と疑問に思うのは当然ですよね。
結論から言うと、選ぶ基準は「何年くらい使い続ける予定か」という一点に集約されます。
多くのメーカーではレンタルが主流ですが、一部のメーカーでは本体を買い切るプランも用意されており、実はそれぞれに得意な使い道があるんです。
月額コストとトータル費用の構造的な違い
レンタルと購入では、毎月のお財布から出ていくお金の名目が大きく変わります。
レンタルは「お水代+レンタル料」を払い続ける形ですが、購入は「本体代(分割または一括)+お水代」という形になるのが一般的です。
購入プランの場合、本体代を払い終えた後は、毎月の支払いがお水代だけになるため、月々の固定費はぐっと抑えられます。
最初の1〜2年はレンタルの方が安く済みますが、3年、4年と経つにつれて購入プランの総額が追いつき、追い越していく仕組みです。
家計の管理として、毎月決まった少額を払い続けるのが楽か、最初に投資して後を楽にするかという好みの違いも出やすい部分ですね。
「購入」は長期利用、「レンタル」は柔軟性が鍵
本体を購入するということは、その1台を添い遂げるパートナーとして迎えるようなものです。
一度買ってしまえば、契約期間の縛りや解約の手続きに振り回されることがなくなり、自分の持ち物として気兼ねなく使えます。
逆にレンタルは、お部屋の模様替えやライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に対応できるのが最大の魅力です。
たとえば「子どもが小さいうちだけ使いたい」という期間が限定的な場合は、レンタルが向いています。
一方で「一生美味しい水を飲み続けたい」と覚悟が決まっているなら、購入の方がトータルでの満足度は高くなるでしょう。
自分の暮らしが数年後にどう変わっているかを想像してみるのが、失敗しないコツになります。
多くの人が「レンタル」を選ぶ理由と「購入」のニッチな需要
世の中のウォーターサーバー利用者の大半がレンタルを選んでいるのには、やはり安心感という理由があります。
何かあった時にすぐに交換してもらえる、新しい機種が出たら乗り換えられるという「身軽さ」は、現代の暮らしにフィットしているからです。
購入プランを選ぶ人は、特定のメーカーのデザインや機能がどうしても気に入っていて、長く使う自信があるこだわりの強い方に多い傾向があります。
実は、購入プランはどのメーカーでも選べるわけではなく、フレシャスやサントリーなど一部のブランドに限られています。
選択肢が限られる分、自分が本当に納得できる1台を見つけられた人だけが、購入というステップに進んでいるのが実情です。
まずは自分が気になっているサーバーに、購入という選択肢があるかどうかを確認することから始めてみましょう。
判断を分けるのは「3年」という期間
多くのシミュレーション結果を見ると、レンタルと購入のコストが逆転する損益分岐点は、だいたい3年から4年の間に設定されています。
つまり「3年以上は絶対に使う」と思えるかどうかが、お得に使えるかどうかの決定的な分かれ道になるということです。
3年という月日は、意外と生活環境が変わるには十分な時間であることを忘れてはいけません。
もし「とりあえず試してみたい」という気持ちが少しでもあるなら、まずはレンタルから入るのが無難です。
逆に、すでに何年もサーバーを使っていて、今の機種に不満がなく、これからも使い続けることが確定しているなら、購入に踏み切る価値は十分にあります。
時間の経過とともに、購入のメリットは雪だるま式に増えていくからです。
ウォーターサーバーを「レンタル」するメリット・デメリット
レンタルの一番の良さは、なんといっても「失敗した時のダメージが少ない」という気軽さにあります。
初めてウォーターサーバーを置くとき、本当にお水を使い切れるか、置き場所が邪魔にならないかなど、不安は尽きないものです。
そんな時、初期費用をかけずにスタートできるレンタルは、暮らしの実験をするような感覚で始められるのが嬉しいポイントですね。
メリット1:初期費用を抑えて手軽に導入できる
レンタルの最大の強みは、契約したその日から大きな出費なしに生活をアップグレードできることです。
購入だと数万円の本体代が必要になりますが、レンタルなら事務手数料の数千円程度で済むことがほとんどです。
お財布に優しく、家計への負担を最小限にして「美味しい水がある暮らし」をスタートできます。
以下の表に、一般的なレンタル開始時の費用感をまとめました。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 初回事務手数料 | 0円〜3,300円 | キャンペーンで無料になることも多い |
| サーバーレンタル料 | 0円〜1,100円 | お水の注文数によって無料になる場合あり |
| 初回お水代 | 3,000円〜4,500円 | 2本1セットからが一般的 |
このように、数千円あれば明日からでも冷たいお水が飲めるようになるのは、レンタルならではのスピード感です。
ボーナスや貯金を切り崩す必要がないので、気軽に家族に相談しやすいのもメリットですね。
メリット2:故障時の修理や交換が原則無料
形あるものはいつか壊れるものですが、レンタルの場合はその心配をメーカーが肩代わりしてくれます。
「お湯が出なくなった」「水が漏れている気がする」といったトラブル時も、電話一本で対応してもらえるのが心強いです。
多くのメーカーでは、通常の使用範囲内での故障であれば、無償で修理や本体交換を行ってくれます。
特に電子機器であるウォーターサーバーは、基板の不具合やパッキンの劣化など、目に見えない場所で不調が起こることもあります。
修理費用を気にせず、常に正常な状態で使い続けられるのは、長くお付き合いする上で大きな安心材料です。
機械に詳しくない方や、トラブル時のやり取りを面倒に感じる方には、レンタルという仕組みが非常に適しています。
メリット3:数年ごとに最新機種への乗り換えが可能
家電の進化は意外と早く、ウォーターサーバーも年々「省エネ性能」や「デザイン性」が向上しています。
レンタルであれば、数年使ってデザインに飽きたり、電気代がもっと安いモデルが出たりしたときに、機種変更を申し出ることができます。
手数料がかかる場合もありますが、新製品を常に使い続けられるのはレンタルの特権です。
お部屋のインテリアの好みが変わった時も、サーバーを交換することで空間の雰囲気をリフレッシュできます。
「ずっと同じものを使わなければならない」という制約がないため、飽きっぽい方でも安心です。
常に清潔で、最新のクリーン機能がついたサーバーを使えることは、衛生面での安心感にもつながります。
デメリット1:長期間利用しても自分のものにならない
レンタルの宿命ですが、どれだけ長く使って、どれだけレンタル料を払っても、そのサーバーが自分の所有物になることはありません。
5年、10年と使い続けたとしても、解約するときにはメーカーに返却しなければならないのです。
トータルで支払った金額を計算して、「これだけあれば本体が買えたのに」と後悔してしまう瞬間があるかもしれません。
毎月500円や1,000円のレンタル料を払っている場合、年間で6,000円から12,000円が消えていくことになります。
これを「安心料」と捉えるか、「もったいない支出」と捉えるかで、満足度が大きく変わります。
自分の手元に何も残らないことに抵抗がある方にとって、レンタルは少し寂しい選択肢に映るかもしれません。
デメリット2:解約時に「解約手数料」が発生するリスク
レンタルの契約には、ほとんどの場合「最低利用期間」というルールが設けられています。
「2年以内に解約すると15,000円」といった具合に、短期間でやめてしまうと痛い出費を強いられるのです。
お水が口に合わなかったり、生活スタイルに合わなかったりしても、期間内は使い続けなければならないという心理的なプレッシャーがあります。
以下のリストは、よくある解約金の条件をまとめたものです。
- 利用期間1年未満:15,000円〜20,000円程度
- 利用期間2年未満:10,000円〜15,000円程度
- サーバーの返却送料:自己負担になる場合がある
- キャンペーン適用時:追加の違約金が発生することも
「いつでもやめられる」と思っていたら意外な落とし穴がある、というのがレンタルの難しいところです。
契約前には必ず、何年使えば解約金がかからなくなるのかを、しっかりと確認しておく必要があります。
デメリット3:毎月のレンタル料が固定費としてかかる
お水をあまり使わない月であっても、レンタル料だけは確実に口座から引き落とされていきます。
「今月は旅行でほとんど家にいなかった」という時でも、サーバーを置いているだけで費用が発生するのは、少し損をした気分になるものです。
家計の中で、減らすことのできない「固定費」が増えることは、管理の面で少し重荷になるかもしれません。
特に、お水代の中にレンタル料が含まれているような「実質無料」のタイプでない場合、毎月の負担感はより鮮明になります。
お水の注文をスキップ(一時休止)しても、サーバー代だけは請求されるケースが多いため注意が必要です。
毎月の支出を徹底的にミニマルにしたいと考えている人にとって、この固定費はネックになるポイントです。
ウォーターサーバーを「本体購入」するメリット・デメリット
「本体購入」と聞くと、少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、家電量販店で冷蔵庫や洗濯機を買うのと同じだと考えれば、実はとてもシンプルな選択肢です。
初期投資こそ必要ですが、自分のものになるという満足感と、長期的なコストの安さは、何物にも代えがたい魅力があります。
メリット1:3〜4年以上の長期利用でトータルコストが安くなる
購入プランの最大のメリットは、長く使えば使うほど「勝手に節約になっていく」という点です。
本体価格を3年程度のレンタル料で償却できるような価格設定になっていることが多く、それ以降はレンタルよりも確実にお得になります。
さらに、購入者限定で「お水代が通常より20%OFF」といった優待を設けているメーカーもあります。
お水そのものの単価が安くなるため、お水をたくさん飲む家庭ほど、購入によるコストメリットは大きくなります。
以下の表は、あるメーカーでの購入とレンタルの月額コストの違いをイメージしたものです。
| 項目 | レンタルプラン | 購入プラン(完済後) |
| 月額レンタル料 | 1,100円 | 0円 |
| お水代(2本) | 4,320円 | 3,456円(優待価格) |
| 合計月額 | 5,420円 | 3,456円 |
このように、毎月2,000円近い差が出ることも珍しくありません。
これが数年続くと、数万円単位の大きな節約につながるため、長期利用者にとって購入は非常に賢い選択と言えます。
メリット2:解約金や利用期間の縛りを気にせず使える
自分の持ち物ですから、「いつやめてもいいし、いつお休みしてもいい」という究極の自由が手に入ります。
レンタルのように「あと1年使わないと解約金が……」とカレンダーを気にする必要は一切ありません。
お水の配送を長期間止めておいても、サーバーの返却を迫られることもなく、自分のペースで使い続けることができます。
この心理的な解放感は、意外と大きなメリットです。
もし万が一使わなくなったとしても、誰に気兼ねすることなくコンセントを抜いておくだけで済みます。
「縛られるのが嫌い」「自分のペースを乱されたくない」という方には、この自由度の高さが大きな魅力になるはずです。
メレクト3:毎月のサーバーレンタル代が不要
購入してしまえば、毎月の固定費から「サーバーレンタル料」という項目が消え去ります。
家計簿をつけた時に、支払うのが「飲んだ分のお水代だけ」というのは、非常にスッキリとした感覚です。
分割払いで購入した場合でも、支払いが終わればあとはランニングコストを最小限に抑えることができます。
また、本体を購入していることで、メーカー側も「長期顧客」として大切に扱ってくれる側面があります。
限定のキャンペーンやお水の割引など、購入者だけの特典を享受できるのは、一種の優越感でもありますね。
固定費を削ることは、将来的な家計の安定にもつながるため、しっかりしたマネープランを持っている方におすすめです。
デメリット1:数万円〜十数万円の初期費用(本体代)が必要
購入プランの一番の壁は、やはり最初に出ていくお金の大きさです。
普及型のモデルでも3万円台、高機能なモデルになると10万円を超えるようなサーバーも存在します。
一括払いの場合はまとまった現金が必要ですし、分割払いでも月々の支払額がレンタル料より高くなるケースがほとんどです。
「本当にこの金額を払う価値があるのか」と、購入の瞬間には勇気がいります。
もし数ヶ月で使わなくなってしまったら、その投資はすべて無駄になってしまうというリスクも背負わなければなりません。
初期費用の負担を重く感じる場合は、無理に購入を選ばず、まずはレンタルの低コストなスタートを選ぶのが賢明です。
デメリット2:故障時の修理費用やメンテナンスが自己責任
レンタルのように「壊れたから無料で交換して」とはいかないのが、購入プランの厳しい現実です。
メーカー保証期間(通常1〜3年)を過ぎた後の故障は、すべて実費での修理になります。
基板の交換や主要パーツの修理となると、1万円から2万円ほどの出費を覚悟しなければならない場面もあるでしょう。
また、日々の細かなお手入れも、自分の持ち物として責任を持って行う必要があります。
「汚れたら自分で掃除する」「定期的にセルフメンテナンスキットを取り寄せる」といった手間を惜しまない姿勢が求められます。
万が一、修理不能なほど壊れてしまった場合は、また高いお金を払って買い直さなければならない、というリスクも頭の隅に置いておく必要があります。
デメリット3:不要になった際の廃棄・処分に手間と費用がかかる
いつかサーバーを手放す時、購入したものは自分で処分しなければなりません。
ウォーターサーバーは大型家電ですので、自治体の粗大ゴミとして出すのにも数百円から数千円の手数料がかかります。
また、フロンガスを使用している機種などの場合は、専門の業者に依頼して適切に処理してもらう必要があり、さらに手間が増えることもあります。
レンタルの場合はメーカーが引き取ってくれるだけで済みますが、購入品はそうはいきません。
リサイクルショップに売ろうとしても、中古のウォーターサーバーは衛生面の懸念から買い取ってもらえないケースが多いのが実情です。
「入り口(購入)」だけでなく「出口(処分)」のことまで自分で管理しなければならない点は、購入プランの明確な負担と言えます。
【シミュレーション】レンタルと購入の損益分岐点はどこ?
頭では「長く使えば購入が安い」とわかっていても、実際にいくら違うのかが見えないと決断しにくいですよね。
ここでは、一般的な人気機種を例に、具体的な金額を挙げて比較してみます。
お水の消費量や、電気代、本体価格を合算した「トータルコスト」で見ると、意外な真実が見えてくるはずです。
3年利用時のトータル費用比較(本体代+水代+電気代)
まずは、多くのメーカーが最低利用期間として設定している「3年」という期間で計算してみましょう。
この段階では、まだレンタルのほうが少し有利、あるいはほぼ同等という結果になることが多いです。
購入プランは本体代の支払いが終わった直後くらいなので、まだ「元を取った」と言えるほどの差は生まれません。
以下は、本体価格44,000円の機種を想定した概算比較です。
| 期間 | レンタルの総額 | 購入の総額 | 差額 |
| 1年目 | 約65,000円 | 約100,000円 | 購入が3.5万円高い |
| 2年目 | 約130,000円 | 約150,000円 | 購入が2万円高い |
| 3年目 | 約195,000円 | 約200,000円 | ほぼ同等 |
3年経った時点でようやくトントンになる、というのが一つの目安です。
つまり、3年以内にやめてしまう可能性があるなら、レンタルのほうが確実にお得だと言えるでしょう。
5年利用時のトータル費用比較:購入が逆転するタイミング
4年目以降になると、購入プランの真価が発揮され始めます。
本体代の支払いが完了し、さらにお水の割引特典などが積み重なっていくため、支払額の差がどんどん開いていくのです。
5年も経てば、レンタルを続けているよりも数万円単位で安くなっていることが実感できるはずです。
この時期になると、レンタルの人は「そろそろ新機種に変えようかな」という誘惑に駆られることも多いです。
しかし、購入した人は追加費用なしでそのまま使い続けられるため、節約効果は最大化されます。
1台のサーバーを大切に、5年以上使い倒す自信があるのなら、購入による恩恵は非常に大きなものになります。
水の消費量が多い世帯ほど「購入」の恩恵は大きい?
意外と見落としがちなのが、お水を飲む量によってお得度が変わるという点です。
購入プランの多くは、お水代そのものを割引価格に設定しているため、たくさん飲むほど1リットルあたりの単価が下がります。
4人家族やお料理にもお水をたっぷり使う家庭なら、損益分岐点はさらに早まる可能性があります。
逆に、一人暮らしでお水を月に1箱(約24リットル)程度しか消費しない場合、お水代の割引によるメリットは小さくなります。
そうなると、本体代の元を取るまでに5年以上かかってしまう、なんていうケースも考えられます。
自分の家では月にどれくらいのお水を消費しているのか、平均的な注文数をもとに計算し直してみるのがおすすめです。
譲渡型(分割払い)プランは本当にお得なのか
最近増えているのが、毎月のレンタル料と同じような感覚で本体代を払っていく「譲渡型(分割購入)」プランです。
3年間の支払いが終わればサーバーが自分のものになる、という仕組みですが、これは一見お得に見えて注意も必要です。
なぜなら、分割払いの期間中に故障した場合の保証がどうなっているかが重要だからです。
以下のチェックポイントを確認してみましょう。
- 3年間の支払い中に解約した場合、残債を一括で払う必要があるか
- 支払い期間中の修理は無料なのか、それとも有料なのか
- 完済後の「お水代の割引」はどの程度継続されるのか
- 完済後にサーバーが故障した際、買い替えの優待はあるか
譲渡型は「レンタルの気軽さ」と「購入の所有権」をいいとこ取りしようとするプランですが、契約内容は複雑になりがちです。
メリットだけでなく、途中でやめたくなった時のリスクを天秤にかけて判断するようにしましょう。
購入を検討する際に必ずチェックすべき3つの注意点
「やっぱり購入にしよう!」と決めた方に、最後にお伝えしたい大切なことがあります。
購入は長く使うことが前提ですので、サーバー選びの失敗がそのまま数年間のストレスになってしまいます。
特に衛生面とサポート体制については、レンタル以上にシビアな目でチェックしなければなりません。
サーバー内部の「自動クリーニング機能」は必須
レンタルであれば数年で中身をリフレッシュできますが、購入品はそうはいきません。
そのため、サーバー自身が内部を清潔に保つ「自動クリーニング機能」や「UV殺菌機能」が搭載されていることは絶対条件です。
熱湯を内部に循環させたり、紫外線で菌の繁殖を抑えたりする機能がないモデルは、長期利用には向いていません。
自分で届かない内部の衛生状態は、メーカーの技術力に頼るしかないからです。
もしこの機能がない古いタイプや安価すぎるモデルを購入してしまうと、数年後に水の味が落ちたり、不衛生な状態になったりする恐れがあります。
購入する際は、本体のデザインだけでなく「どうやって中を綺麗に保っているのか」という仕組みを必ず確認してください。
メーカーの保証期間とアフターサポートの内容
「購入したらメーカーとの縁が切れる」わけではありません。
むしろ、故障した時に頼れる窓口がしっかりしているかどうかが、購入後の運命を左右します。
標準で何年間の保証がついているのか、また保証期間を過ぎた後の修理代金の目安はいくらなのかを事前に調べておきましょう。
以下の情報を集めておくと安心です。
- メーカー保証の期間:1年なのか3年なのか
- 故障時の送料負担:修理の際、誰が送料を払うのか
- 消耗品の入手性:パッキンやフィルターを単品で買えるか
- 電話サポートの対応:不具合時にスムーズにつながるか
特に、サーバーを返送する際の送料は数千円かかることもあります。
そういった細かなルールを把握しておくことで、「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
水の購入ノルマや定期配送のルールは変わらない
本体を買ったからといって、お水の買い方が完全に自由になるわけではないことも理解しておきましょう。
多くのメーカーでは、購入プランであっても「月に2本以上」といった購入ノルマや、定期配送の契約が継続されます。
「本体を買ったから、好きな時に好きな量だけ、スーパーで水を買うように注文したい」という希望は、ほとんどのメーカーで通りません。
お水の定期購入を前提として本体代が設定されているため、これは仕方のない仕組みでもあります。
もし「お水のノルマに縛られたくない」という理由で購入を検討しているなら、それは少し目的がズレてしまうかもしれません。
購入プランであっても、基本的なお水の配送システムはレンタルと同じであることを、あらかじめ納得しておくことが大切です。
どっちが向いている?タイプ別診断
ここまで色々な角度から比較してきましたが、まだ迷っている方もいるはず。
そこで、あなたの今の状況から「どちらを選ぶのが正解か」をズバリ判定します。
ライフスタイルや性格、お部屋の状況など、自分に当てはまる方をチェックしてみてください。
レンタルがおすすめな人:引越し予定がある・最新家電が好き
まず、2〜3年以内に引越しをする可能性があるなら、迷わずレンタルを選んでください。
引越し作業の中で重たいサーバーを運ぶのは大変ですし、引越し先でお部屋の雰囲気が変わって、サーバーの色が合わなくなることもあります。
レンタルなら引越しのタイミングで返却し、新居で新しいモデルを契約し直すことも簡単です。
また、新しいガジェットや便利な機能がついた家電が大好きな方も、レンタルが向いています。
スマホを数年ごとに機種変更するように、ウォーターサーバーも最新の使い心地を楽しみたいですよね。
「常に新しいもの、常に綺麗なもの」に囲まれていたいという美意識の高い方には、身軽なレンタルが一番の贅沢になります。
購入がおすすめな人:同じ場所に長く住む・月々の固定費を下げたい
持ち家に住んでいたり、今の場所に長く住む予定が確定しているなら、購入の検討を始めてみましょう。
サーバーを「家具の一部」として迎え入れる準備ができている方にとって、購入は最も合理的です。
一度設置してしまえば、あとは空気のような存在として、静かにお得な暮らしを支えてくれます。
また、家計の固定費を1円でも削ることに喜びを感じる「節約家タイプ」の方にも購入がぴったりです。
3年後の自分が「あの時買っておいてよかった」とニンマリしている姿が想像できるなら、それは正しい選択です。
「自分の持ち物だから大切に使う」という感覚を大切にしたい方にも、愛着を持って接することができる購入プランは満足度が高いでしょう。
浄水型(水道水補充)ならレンタルの方が安心な理由
最近人気の、水道水を注ぐだけの「浄水型ウォーターサーバー」の場合は、少し話が変わります。
浄水型はフィルターの交換が命ですが、レンタルの場合はこの高価なフィルターが定期的に無料で送られてきます。
購入してしまうと、このフィルター代を自分で買い続けなければならず、結果的に高くつくことが多いのです。
浄水型は特に衛生管理が繊細なため、メーカーによる定期的なサポートを受けやすいレンタルのほうが安心です。
お水を買うタイプ(宅配型)とは異なり、浄水型は「サービスとしての質」が重要視されます。
もし水道水を利用するタイプを検討しているなら、基本的にはレンタル一択と考えて間違いありません。
迷ったら「レンタル」から始めるのが失敗しない鉄則
もし、どちらにするか50:50で迷っているのなら、まずはレンタルからスタートすることをおすすめします。
なぜなら、購入してからレンタルに切り替えるのは大きな損失が出ますが、レンタルから購入に切り替えるのは比較的スムーズだからです。
実際に数ヶ月使ってみて、「これならずっと使い続けられる!」という確信が持ててからでも遅くはありません。
ウォーターサーバーのある生活が自分に本当に合っているのか、それを見極めるためのテスト期間としてレンタルを活用しましょう。
使ってみて初めてわかる「水の減りの早さ」や「ボトルの交換しやすさ」は、カタログスペックだけでは見えてこないものです。
まずは失敗のリスクを最小限にして、美味しいお水のある快適な日常を体感してみてください。
よくある質問(FAQ)
最後に、レンタルと購入を検討する際によく寄せられる、細かな疑問にお答えします。
実際に使い始めた後のシーンを具体的にイメージすることで、より現実的な判断ができるようになるはずです。
Q. 購入したサーバーの寿命はどのくらい?
一般的なウォーターサーバーの寿命は、だいたい5年から10年程度と言われています。
ただし、これは定期的にセルフメンテナンスを行い、適切に使用した場合の話です。
内部のパッキンの劣化や、ヒーターの寿命などが主な故障原因となります。
10年以上使い続けることも不可能ではありませんが、電気代の効率や衛生面を考えると、6〜7年程度が買い替えの目安となるでしょう。
Q. 中古のサーバーをオークションで買っても大丈夫?
正直に申し上げて、中古のウォーターサーバーを個人売買で購入するのはおすすめしません。
前の持ち主がどのようなメンテナンスをしていたか分かりませんし、内部にカビや雑菌が繁殖しているリスクがあるからです。
また、多くのメーカーでは「譲渡されたサーバー」に対して、お水の注文を受け付けないルールを設けています。
お水が注文できなければ、ただの重たい箱になってしまうため、必ず正規のルートで契約するようにしましょう。
Q. 引越しの時、購入したサーバーはどう運べばいい?
購入したサーバーを運ぶ際は、冷蔵庫と同じように「水抜き」をしてから運ぶ必要があります。
サーバーの背面に排水口がありますので、そこからタンク内の水をすべて出し切りましょう。
また、運ぶ際は斜めにしすぎると故障の原因になるため、立てた状態で運搬するのが鉄則です。
引越し業者に依頼する場合は、事前にウォーターサーバーがあることを伝え、丁寧な扱いをお願いしておきましょう。
Q. 購入プランでも水の味や種類は選べる?
基本的には、そのメーカーが取り扱っているお水の中から選ぶことができます。
ただし、天然水専門のメーカーで購入した場合は、そのメーカーが提供する天然水しか使えません。
「たまには違うメーカーの富士山の水を飲んでみたいな」と思っても、サーバー本体が専用設計になっているため、お水を自由に浮気することはできないのです。
購入する際は、そのメーカーのお水の味が本当に自分好みかどうかを、しっかり吟味しておく必要があります。
まとめ:ライフスタイルに合わせて後悔しない選択を
ウォーターサーバーを「レンタル」にするか「購入」にするかは、これからの数年間の暮らしをどう描くかによって決まります。
- レンタル: 2〜3年以内の短中期利用、引越しの予定がある、最新機種を常に使いたい人。
- 本体購入: 4年以上の長期利用、家計の固定費を下げたい、自分のペースで自由に使いたい人。
損益分岐点である「3年」を一つの目安にして、まずは身軽なレンタルで始めてみるのが、失敗を防ぐ最も確実な道かもしれません。
あなたとご家族にとって、毎日の一杯がもっと楽しみになるような、納得のいく1台を選んでくださいね。

