日本橋三越のイタリア展に出店していた「フォカッチャモ(FOCACCIAMO)」の店長が、手袋をつけたまま自分で試食する様子をSNSに投稿し、炎上しています。動画はX(旧Twitter)を中心に急速に拡散し、「衛生的にどうなの?」という声が相次ぎました。
この記事では、フォカッチャモの店長・平野栞さんのプロフィールや問題になった動画の具体的な内容、三越側の対応、そして炎上を経てもなお注目される店の実力まで、時系列でまとめています。
フォカッチャモ店長・平野栞さんのプロフィール
「この店長って何者なの?」と気になった人は多いはずです。炎上のきっかけになった人物なので、まずは平野栞さんがどんな経歴の持ち主なのかを見ていきましょう。
本名・経歴・学歴
店長の名前は平野栞(ひらの しおり)さん。フォカッチャ専門店「FOCACCIAMO(フォカッチャモ)」のオーナー兼店長です。飲食業界の出身ではなく、もともとは飲食業の広報担当として働いていた経歴を持ちます。
つまり、飲食を「伝える側」にいた人が、自分でお店を立ち上げた、という経緯です。SNSやマーケティングに強いのもそのあたりが理由で、オープン当初からInstagramやX(旧Twitter)を積極的に使って集客していました。
ロンドン留学から独立開業へ
平野さんはフォカッチャへの本格的な興味をきっかけに、ロンドンへ渡り現地のパン文化を学んだとされています。帰国後、その経験を活かして2024年10月に大阪・森ノ宮にフォカッチャ専門店「FOCACCIAMO」をオープンしました。
広報出身らしい情報発信力と、ロンドン仕込みのフォカッチャというユニークな組み合わせが話題を呼び、オープンから日が浅いうちにテレビ取材が相次ぐほどの人気店になりました。それだけに、今回の炎上は大きなギャップとして受け取られた部分もあるかもしれません。
日本橋三越イタリア展2026の手袋試食動画で何があった?
問題になったのは、日本橋三越本店で開催されていた「イタリア展2026」での出来事です。何が映っていて、なぜそれが問題視されたのか。動画の内容と炎上の流れを整理します。
動画に映っていた行為の具体的な内容
平野さんが自ら撮影・投稿した動画には、手袋をつけたまま自分でフォカッチャを口に運んで試食する様子が映っていました。販売用の商品を扱う手袋をはめたまま食べているという点が、視聴者に強い違和感を与えました。
「試食自体はよくあること」という意見もありますが、今回問題になったのは「手袋をしている状態で口をつけた」という点です。手袋は食材を素手から守るためのものなのに、その手袋が口に触れた状態でそのまま食材を扱い続ける、という流れが「逆じゃないか」という反応を呼びました。
後ろに映った別スタッフとの”対比”が燃えた
動画をよく見ると、平野さんの後ろにいる別のスタッフはきちんとした衛生管理をしていたことがわかります。この”対比”が、炎上の温度をさらに上げた要因のひとつです。
「隣のスタッフはちゃんとしているのに、なぜ店長だけ?」という疑問が拡散し、個人の問題として話題が広がっていきました。本人が自ら投稿した動画だったことも、「意図的にやっていた」「悪いと思っていなかった」という印象につながりました。
過去の別催事動画にも同様の行為
炎上後、ネット上では過去の催事で撮影された動画も掘り起こされました。今回だけの出来事ではなく、以前から同様の行為が動画に収められていたという指摘です。
これが「一度の不注意」ではなく「習慣的な行動だったのではないか」という見方につながり、批判がさらに広がる結果となりました。意図せず記録に残ってしまっていた、というケースかもしれませんが、SNSに投稿してしまっている以上、そう受け取られても仕方ない部分はあります。
なぜここまで批判された?手袋試食が問題とされた理由
「そんな大げさな」と感じる人もいるかもしれません。ただ、衛生の観点から見ると、手袋をしていても食材への汚染リスクはゼロにはなりません。何がそんなに問題なのかを、もう少し具体的に見ていきます。
「手袋をしていれば清潔」は間違い
「手袋さえしていれば衛生的に問題ない」と思っている人は意外と多いです。でも実際には、手袋はあくまで素手に代わるバリアであって、手袋そのものが清潔であることが前提です。
口に触れた手袋は、細菌やウイルスが付着した状態になります。その手袋で食材を触り続ければ、素手で触れるのと変わらない状態になりうる。「手袋=清潔」というのは、条件がそろって初めて成立する話なのです。
口→手袋→食材という連鎖が問題
今回の問題を図式化すると、「口で試食→手袋に菌が付着→その手袋で販売用の食材を扱う」という流れになります。これが、視聴者が「衛生的に問題がある」と判断した根拠です。
飲食店のスタッフが手袋をつける理由は「食材を保護するため」です。その手袋が逆に汚染の媒介になってしまう状況は、使用目的とまったく逆になっています。だからこそ「分かっていてやっているのか、分かっていないのか」という疑問が生まれ、批判の声につながりました。
マスク・調理帽なしで調理場にいたこと
動画ではマスクや調理帽を着用していない状態での作業も確認されており、それも「衛生管理全体への意識が低いのではないか」という印象を与えました。
もちろん、催事のブースと厨房では環境が異なる部分もあります。ただ、SNSで広く公開された動画の中に複数の懸念が重なったことで、「全体的に衛生意識が低い」という印象が形成されてしまいました。一度そういうイメージがついてしまうと、どんなに美味しそうな商品でも「ちょっと待って」となる人は出てきます。
三越と店舗側は現在どんな対応をしている?
炎上が広がったことで、百貨店側の動きにも注目が集まりました。三越はどんな声明を出したのか、そしてフォカッチャモ側のSNSはどうなっているのかを確認します。
三越伊勢丹HDからの公式声明
三越伊勢丹ホールディングスは、今回の動画に関して「出店者による不適切な行為が確認された」として、衛生管理の徹底を改めて出店者に周知した旨を発表しました。百貨店の催事という信頼性の高い場での出来事だっただけに、三越にとっても「看板に泥を塗られた」という声がXでは飛び交っていました。
大手百貨店が公式に動いたという事実は、今回の問題が単なる個人のSNS炎上ではなく、出店資格にも関わる話になっていることを示しています。今後の催事への出店可否がどうなるかは、現時点では明らかになっていません。
フォカッチャモ公式SNSの現状
炎上後、フォカッチャモの公式SNSアカウントは投稿が止まっている状態が続いています。問題の動画も削除されており、コメント欄には批判的な声が多数寄せられていました。
平野さん本人からの公式なコメントや謝罪は、記事執筆時点では確認されていません。沈黙を続けることがプラスに働くかどうかは判断が難しいところですが、SNSで人気を集めてきた店だけに、発信が止まること自体が異様に目立つ状況になっています。
フォカッチャモってどんなお店?
炎上がきっかけで「フォカッチャモ」という店名を初めて知った人も多いはずです。実はオープンから1年経たずにTV出演を重ねた、注目度の高い店でした。改めて、店の特徴を整理します。
大阪・森ノ宮で2024年10月にオープン
フォカッチャモは2024年10月、大阪市中央区の森ノ宮エリアにオープンしたフォカッチャ専門店です。大阪城公園のすぐそばという立地もあり、テイクアウトしてそのままピクニックへ、という使い方が自然にできる場所にあります。
オーナーの平野さんが広報出身ということもあり、オープン当初からSNSを積極的に活用。「フォカッチャ専門店」というニッチさと、インスタ映えするビジュアルが合わさって、オープン直後から話題になりました。
看板メニューとフォカッチャの特徴
フォカッチャモのフォカッチャは、外はカリッと中はふんわりとした食感が特徴です。トッピングやフレーバーのバリエーションが豊富で、甘い系・しょっぱい系どちらもラインナップされています。
一般的なフォカッチャよりもリッチな仕上がりで、「こんなフォカッチャ食べたことない」という口コミが多く見られます。パン好きの間では「大阪に行ったら寄りたい」と語られる存在になっていました。炎上前の評価は、それだけ高かったということです。
TV出演14回・海外客が押し寄せるほどの人気店だった
オープンから約1年でテレビ番組への出演は14回以上。これは専門店としてはかなりのペースです。大阪のグルメ情報を扱う番組から全国放送まで、幅広く取り上げられました。
さらに、外国人観光客の間でも口コミが広がり、大阪城観光のついでに立ち寄る海外からの旅行者が増えていたとも言われています。「森ノ宮のフォカッチャ屋」という認知が、国内だけでなく海外にも及んでいたわけです。今回の炎上が、その評価をどれだけ揺り戻すことになるかは未知数です。
「踊りながら入店でドリンク50%オフ」キャンペーン
フォカッチャモといえば、ユニークなキャンペーンも話題になりました。「踊りながら入店するとドリンクが50%オフ」というもので、SNSでのバズを狙ったプロモーションとして注目を集めました。
「入店したら踊らなきゃいけないの?」と最初は戸惑う人もいましたが、実際に参加した人が動画を投稿することでさらに拡散するという、うまくできた仕掛けでした。広報出身のオーナーらしい発想で、当時はポジティブな話題として受け取られていました。同じSNSマーケティングの力が、今回は真逆の方向に働いてしまったとも言えます。
フォカッチャモの店舗情報
炎上を知って逆に「実際のお店はどんな感じなんだろう」と気になった人へ向けて、現時点での店舗情報をまとめます。
1号店・森ノ宮本店のアクセスと営業時間
フォカッチャモの1号店は大阪市中央区森ノ宮に位置し、Osaka Metro「森ノ宮駅」から徒歩圏内です。大阪城公園に近く、週末はピクニック客やランナーも多く訪れるエリアです。
営業時間や定休日はSNSや公式情報で変動することがあるため、訪問前に最新情報を確認するのがおすすめです。催事出店中は本店の営業時間が変わる場合もあります。
2号店・fochamo!(フォチャモ)天王寺店の情報
フォカッチャモは森ノ宮の1号店に続き、天王寺エリアにも2号店を展開しています。店名は「fochamo!(フォチャモ)」と表記が異なりますが、同じ系列の店舗です。
天王寺は観光客だけでなく地元の通勤・通学客も多いエリアで、1号店とは少し異なる客層にもリーチできる立地です。2店舗体制になったことで、フォカッチャモの認知はさらに広がっていました。
テイクアウトと大阪城公園ピクニックの相性
森ノ宮本店のすぐそばには大阪城公園が広がっています。フォカッチャをテイクアウトして公園のベンチで食べる、というのが定番の楽しみ方として口コミでも多く語られています。
天気のいい日にフォカッチャを片手に大阪城を眺める、という体験は確かに絵になります。立地とメニューの相性が良く、「また来たい」と思わせる理由のひとつになっていたようです。
フォカッチャモの口コミ・評判
炎上前後で評価の温度感はどう変わっているのか。実際に店を訪れた人の声も含めて見ていきます。
フォカッチャ生地への絶賛が多数
炎上以前の口コミを見ると、フォカッチャ生地そのものへの評価は非常に高いです。「外がカリカリで中がもちもち」「これが食べたくて大阪に来た」という声が目立ちます。
フォカッチャはシンプルな料理だからこそ、生地の出来が評価のすべてといっても過言ではありません。そこを「うまい」と感じた人が多かったことは、炎上があっても変わらない事実です。商品の評価と衛生管理の問題は、切り分けて考えることができます。
接客評価が二極化している理由
一方で、接客については「元気があって楽しい」という声と「ちょっとうるさい」という声が共存しています。踊りながら接客するスタイルや、SNS向けの盛り上がりを意識した雰囲気は、好みがはっきり分かれるところです。
フォカッチャを静かに買いたい人と、体験込みで楽しみたい人とでは、同じ空間でも感じ方がまったく違います。どちらが正しいということでもなく、お店のキャラクターに合うかどうかの話です。
炎上後も「また行きたい」という声はある
炎上後のSNSを見ると、批判の声に交じって「でもフォカッチャは本当においしかった」「また行くかどうか迷ってる」という声も少なくありません。
食べた経験がある人ほど、商品そのものへの評価と今回の問題を分けて考えようとしている印象があります。「好きな店だったのに残念」という声が多いのも、それだけ以前の評価が高かったことの裏返しです。
SNSマーケティングが裏目に出た構造
今回の炎上は、フォカッチャモがこれまで得意としてきたSNSマーケティングが、そのまま逆回転した形とも言えます。どういう構造だったのかを整理します。
「調理風景を見せる設計」が武器だった
フォカッチャモのSNS戦略の核心は、「作る過程を見せること」でした。焼き上がりの様子、トッピングする手元、スタッフが楽しそうに働く雰囲気——そういった動画が積み重なることで、ファンが増えていきました。
「見せること」自体が集客の手段だったわけです。そしてその「見せること」が今回の炎上にも直結しました。問題の動画も、日常的な発信の延長として撮影・投稿されたものだと考えられます。武器が弱点に変わった瞬間です。
映える動画を撮る文化が今回の要因に
催事や店頭で「日常的に動画を撮ってSNSに上げる」という文化が店内に根づいていたとすれば、今回の動画も「いつも通りの投稿」だったかもしれません。問題があるとは思っていなかった可能性もあります。
SNSに強いお店ほど、発信のハードルが低くなります。でも発信のハードルが下がるほど、確認のステップも省略されやすくなる。フォカッチャモのケースは、SNSを活用する飲食店全体への警鐘として語られることになりそうです。
賛否両論まとめ:批判派と擁護派の声
炎上といっても、全員が同じ意見というわけではありません。批判する声と擁護する声、それぞれの主張を整理します。
批判派が指摘していること
批判的な意見の中心は「衛生管理ができていない」という点です。食材を販売する立場にある人間が、手袋で口に触れた状態で食材を扱い続けることへの不信感が根本にあります。
また「それをSNSに自ら投稿した」という部分も批判を強めています。不注意ならまだしも、問題だと認識せずに発信していたのだとすれば、衛生意識そのものが問われます。三越の催事という場の信頼性を傷つけたという怒りの声も目立ちました。
批判の要点をまとめると、以下のとおりです。
- 手袋で口に触れた後、そのまま食材を扱い続けた
- 問題行為をSNSに自ら投稿していた
- 過去動画にも同様の行為が確認された
- マスク・調理帽なしでの作業も映り込んでいた
擁護派の「それでも美味しそう」「お祭りだから」という声
一方で「催事のブースでそこまで厳しくしなくても」「店員自身が試食するのはよくあること」という声も見られます。特に「食べた経験のある人」からは「味は本当においしかった」という発言が続いています。
擁護派の声を一言で表すなら、「問題はあったかもしれないけど、炎上の規模がさすがに大きすぎる」という感覚です。ただ、食の安全に関わる問題は感情論では片付けにくく、擁護派も「衛生管理はちゃんとしてほしい」という前置きをしている場合がほとんどです。
「デスマフィン事件」と比較されている背景
今回の炎上では、過去に起きた食の安全に関するSNS炎上事件と比較する声もありました。特に「デスマフィン事件」との類似点を指摘する意見がXで散見されました。
デスマフィン事件とは、衛生管理が不十分な状態で製造・販売されたと疑われるマフィンが体調不良を引き起こしたとされる問題です。今回のフォカッチャモの件と直接同列に語れるものではありませんが、「食の安全とSNS発信の組み合わせ」という文脈で引き合いに出されています。過去の事例と比べられること自体が、今回の炎上の深刻さを物語っています。
イタリア展2026の概要と今後の出店
そもそも今回の舞台となった「イタリア展2026」はどんなイベントだったのか、そして炎上後のフォカッチャモの動向も気になるところです。
会期・場所・出店内容
「イタリア展2026」は日本橋三越本店で開催された催事イベントで、イタリアの食や文化を紹介する人気企画として毎年多くの来場者を集めています。パスタ、ピッツァ、チーズ、ジェラートなど、本格的なイタリア食品が並ぶことで知られています。
フォカッチャモはその中の出店ブースのひとつとして参加していました。三越の催事に出店できること自体、ある程度の信頼性や人気の証でもあります。それだけに、今回の問題が「三越の名前」とともに拡散してしまったことは、百貨店側にとっても想定外だったはずです。
次回の出店はあるのか
炎上を受けて、フォカッチャモが今後の催事に出店できるかどうかは現時点では不明です。三越伊勢丹が衛生管理の周知を徹底したと発表している以上、次回の出店に際しては何らかの対応が求められる可能性があります。
店舗の常設営業については現在も継続しているとみられますが、SNSの更新が止まっているため最新の状況は確認できていません。今後の公式発信を待つしかない状況です。
まとめ:フォカッチャモ炎上から見えてくること
フォカッチャモは、オープンからわずか1年でTV出演14回以上を記録した注目店でした。しかし日本橋三越イタリア展2026での手袋試食動画が拡散し、店長・平野栞さんへの批判とともに衛生管理への疑問が広がっています。
商品そのものの評価は高く、「炎上前に行っておけばよかった」という声もあるほどです。ただ、食の安全に関する問題は「美味しければOK」では済まない部分があります。SNSを武器に成長してきた店だからこそ、同じSNSでの発信が致命的な弱点になってしまいました。
平野さんや店舗側がこの状況にどう向き合うかは、まだ見えていません。フォカッチャモというお店がこれからどうなるのか、気になっている人は引き続き公式の発信を確認してみてください。
